伝統野菜「萩たまげなす」
 今年も山口県オリジナル伝統野菜「萩たまげなす」の出荷が始まった。
 品種名は「田屋なす」。もともとは、昭和初期頃から山口県長門市田屋地区で栽培されたのが始まりとされている。昭和30年代に種が萩市に渡り両地区で栽培されていたが、その後、田屋地区での栽培はなくなり、萩市の栽培も減少。奇跡的に萩市内の農家に種子が保管されていたのが現在の「萩たまげなす」の栽培拡大につながった。
 500g以上のものを「萩たまげなす」と呼び、現在は萩市、長門市で栽培されている。


たまげるほど大きな
「萩たまげなす」


収穫風景


ていねいに収穫された「たまげなす」

 以前は萩でなすといえばこの「たまげなす」を言うくらい沢山の農家が栽培していたそう。
 すたれてしまった原因は、大きいがゆえに1本の樹から収穫できる本数が少なく、また病害虫に弱くデリケートであったため更に出荷できる本数が少なく、見合うほどの収量が上がらなかったためだという。
 「大事に育てないと虫に食べられたり、変形で商品にならないものも少なくない。特に一番初めにできるものは、大きくもなるけど、曲がったり、地面に近いので虫の害にあいやすい。」と藤山さん。
 なすが日陰になるときれいに色づかないため、日陰にならないよう手入れをし、大きいので樹が折れないよう1本1本ひもでつるして安定させている。
 毎日の観察も大切で、病気になってはいないか、悪い虫がついてはいないか、と農薬の散布が少しでも少なくなるよう心がけている。また、少しでも安全・安心なものをと、農薬は化学農薬とは違う天敵微生物を利用した「生物農薬」を使用する等の工夫を行っている。

 萩たまげなすは、どんどん大きくなるが、そのままにしておくと次の実に栄養が行き渡らなくなるので、樹の状態をみながらどの多きさで収穫するかを判断する。全部を大きくしようと欲張ると樹に負担がかかり思うように収穫できなくなる。1樹につき8〜9本くらい収穫が目安。(このうち「萩たまげなす」として認められるのははじめの3〜4本。残りはやや小ぶりな「田屋なす」となる)。一番良い状態で管理して、少しでも多く収穫するために肥料と水やりのバランスが肝心だそう。


「大きさでたまげて、味と肉質でさらにたまげてほしい」と部会長 吉村 剛さん


二人三脚で作業をすすめます。
(藤山伸幸さん、京子さん夫妻)

 面白い話をきいた。田屋なすは地元では昔『地割り』と呼んでいたらしい。1番はじめの実が大きくなると地面に突きささり、更に成長すると地面を押し割ることからきているそうだ。今はある出荷規格にあわせて収穫するので一定の大きさ以上のものは流通しないが、そのままにしておくと優に1kgにはなるらしい。たまげた!これぞ「たまげなす」!

こだわりの「萩たまげなす」を
   是非、一度おためしください!

 こだわり農産物として認証も受け、積極的に量販店等での試食宣伝も実施している。
 普通のなす3〜4本分とサイズは大きいが、この時期にしかなく、こだわりとおいしさがいっぱい詰まった「萩たまげなす」。5月中旬から6月いっぱいまでの流通だからこそ、手にとって柔らかな食感をぜひ味わっていただきたい。


こだわり農産物マーク

萩たまげなすの情報ページ

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