●みかんでガン予防!?
みかんのルーツは中国らしいです。この中国から渡ってきた柑きつ類の中から、突然変異してできたのが温州みかんだと考えられています。
冬の果物のみかんだけど、最近は品種改良とハウス栽培の技術が発達し、保存法も改良が進んで長期間に渡って味わえるようになりました。他の果物や野菜についてもいえますが、季節感がなくなってしまいましたね。嬉しいというか悲しいというか・・・。(笑)
そんなみかんの栄養で、最近注目されているのが「β−クリプトキサンチン」。もうみなさんご存じかもしれませんね。そう、ガン予防に効果があると話題になりました。
もともとガン予防に効果があると言われていたβカロチンを多く含んだ温州みかんですが、それよりもっと抗ガン効果がある「β−クリプトキサンチン」も含まれているということが分かったのです。「β−クリプトキサンチン」は色素の一種で、発ガン性物質から細胞を守る働きをします。そのパワーはβカロチンの5倍とか。は〜、すごい出世ですね。
他にもみかんには、体にいい栄養素がいっぱい含まれています。代表的なのは、やっぱりビタミンCでしょう。調理で損失しやすいビタミンCは、生でそのまま食べられるみかんで摂るのが一番効率的ですよね。これから寒い季節、風邪や血管の老化を防いで、美肌にも効果のあるビタミンCは欠かせません。
次にみかんのすっぱい成分、クエン酸。クエン酸は血液をサラサラにして、栄養の吸収を高めてくれるんだって。ほら、「あ○あ○大辞典」とかで「ドロドロ血」とか、「サラサラ血」とかやってましたね。みかんを食べて「サラサラ血」になるよう頑張りましょう。さらに、このクエン酸は、体が酸性化して疲れの原因になる酸性物質を取り除く働きを持っています。年末でお仕事頑張ってるみなさん、みかんを食べましょう♪
●みかんの白いスジの秘密
みかんを食べるとき、白いスジってきれいに取って食べますか? それともそのままガブッと気にせず食べちゃいますか?
実はこの白いスジには意外にも栄養があります。「ヘスペリジン」と呼ばれるビタミン様作用物質(※)が含まれているんです。どんな栄養かというと、毛細血管を強化し、ビタミンCと一緒に血圧の上昇を抑制してくれます。その他、中性脂肪を分解する働きもあるとか。
このスジや袋には、ペクチンという食物繊維が豊富に含まれていて、腸の中の水分を調節してくれます。つまり女性の大敵、便秘にいいってことですね。ペクチンは果肉にも含まれていますが、袋ごと食べると4倍も多く摂ることができるので、是非袋ごと食べるのをおすすめします。
※ビタミン様作用物質
聞き慣れない言葉が登場しましたね。ビタミンと同じような働きをする物質のことをこう呼んでいるそうです。
ビタミンと認められている物質は、現在13種類あるそうです。「ビタミン様作用物質」は、一部が体内で合成されたり、その物質を摂取しなくても欠乏症などが起こらないため、ビタミンの定義から少しはずれているもの。でも、摂って損はない物質のようですね。
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